一畑電車
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前回に引き続き、山陰地方の唯一の私鉄「一畑電車」での乗車記録などを紹介します。なお、ここでは、現在公開されている映画「RAILWAYS」にちなんだ企画「RAILWAYS 雲州平田駅ロケ地ガイド」と映画で活躍した「デハニ50系」車両についての紹介です。

◎「RAILWAYS 雲州平田駅ロケ地ガイド」

●メンバーの1人が出発日の直前にこのイベントの情報を見つけたことから、まず最初に雲州平田駅で途中下車し、駅構内の車両基地(車両整備工場)内を見学することとなった。また、このイベントは平成22年7月3日から平成22年11月28日までの間の土・日・祝日に公開されている。なお、公開初日とあって、ガイドの女性社員がかなり緊張していたのが印象に残っている。

●ここでは約1時間の見学となったが、流石に関西人だけあって?旧南海電鉄車両の3000系の境遇が気になったところである。また、当方は映画には全く興味がないことから事前に「RAILWAYS」を見ていなかった。他のメンバーからこの映画を見ていたらもっと楽しめたかも?と言われ、今になって実感しているところである。

●電車の運賃とは別に1,000円費用がかかったが、電車マニアにとってはたまらない企画だったので、当方は充分満足しているところである。なお、ここではデハニ50系も公開されていたが、この車両については次で紹介します。

雲州平田駅ホーム
特別入場券は1,000円
女性社員のガイドが付く
車両基地(整備工場)
外装の痛みの激しさが
当方の気になるところ
3000系車両の1本は
台車の入れ替え作業中
普段観ることはできない
軌道自転車
保線員の移動と保守巡回用
映画にも登場したそうだ
旧保線区事務所
古びた建物だが映画の
シーンにたびたび登場
列車集中制御所
運行に支障があるため
映画では別の場所でロケ
◎一畑電車唯一のオリジナル車両 デハニ50系(52号・53号)

●1928年の現在の一畑口駅〜松江しんじ湖温泉駅間、及び1930年の大社線開業に併せて新造された車両で、52号は1928年また53号はその翌年に製造されている。なお、映画「RAILWAYS」で最も多く登場し強い印象を残したことから、現在53号は雲州平田駅構内の車両基地(車両整備工場)内で、また52号は出雲大社前駅でそれぞれ展示されている。

●車両の「デハニ」については、「デ」は電動車、「ハ」は三等車(イロハのハ)、また、「二」は荷物室と分類されており、客貨同時輸送を考慮した荷物室と客室の手動扉が、他の私鉄のように改造等がされず製造当時のまま現存している車両は、全国でもこのデハニ50系のみとなっている。

●このデハニ50系は当時4両製造されたが、現在現存している車両はこの2両である。また、新型車両の導入後は老朽化が進み車両の保守部品の調達が困難になったことと、運行安全対策の自動列車停止装置(ATS)の基準に適合できないことから、惜しまれながらも2009年3月を以て現役(営業運転)を引退している。

●雲州平田駅と出雲大社前駅でそれぞれデハニ50系車両の見学を終えた後は、引き続き島根県立古代出雲歴史博物館へと向かうこととなる。なお、ここでは平成22年7月4日まで「一畑電鉄百年ものがたり 特別展」が開催されており、会社設立当時の貴重な資料なども併せて見学する。

53号の車両全景
手動扉が製造当時の
まま残る貴重な車両
53号の車内には
昭和4年(1929年)
日本車輌製造のプレート
53号の内装
床と窓枠は木製で奥の
荷物室も当時のまま
53号の運転台
現在の運行車両と比べる
奥行きがなくかなり狭い
52号の車両全景
新型車両導入後に暫く
お座敷列車として活躍
デハニ50系52号車内
吊り手はなくシートは
映画の撮影のため改装
◎帰路

●島根県立古代出雲歴史博物館での見学の前後に旧JR大社駅と出雲大社を訪れたが、昨年の「アウドドア 山陰遠征」にて紹介しているので今回は割愛する。帰路は、マイカーで来たメンバーの車で米子道・中国道等を経て帰宅し、今回の電車の旅を終える。

●一畑電鉄での電車の旅は1日間のみであったが、紹介ネタが多く内容は充実していたものと感じている。なお、経営状態の厳しい中営業運転を続けている一畑電車に対し、今回感謝を込め「がんばれ一畑電車」とエールを送りたい。



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